「グルメインフルエンサーに依頼すれば、お店の予約も、通販サイトの売上も両方伸びるはず」——飲食・食品業界の担当者から、こうした相談をいただくことがあります。しかし実際に投稿が出た後に振り返ると、「来店にはつながったが通販売上は動かなかった」「保存数は伸びたのに来店予約は増えなかった」というギャップに悩むケースは少なくありません。
結論から言えば、グルメインフルエンサー施策は「実店舗への来店促進」と「EC・通販の売上向上」とで、狙うべき投稿の見せ方や重視すべき指標が異なります。両方を同じ企画・同じインフルエンサーで一度に狙おうとすると、どちらも中途半端な結果になりがちです。本記事では、目的別に施策をどう設計すべきかを整理します。
フォロワー規模と成果の関係についてはフォロワー数が多いほど成果が出るとは限らない——規模の異なるインフルエンサー起用で見えた「量」と「質」の違いでも詳しく取り上げています。
なぜ「来店促進」と「EC通販」で同じ企画が通用しないのか
来店促進を目的とする場合、視聴者が知りたいのは「その場に行く価値があるか」という体験の情報です。店内の雰囲気、行列の有無、実際に食べたときの反応など、現地でしか得られない臨場感が予約・来店の後押しになります。
一方でEC・通販の売上を目的とする場合、視聴者はすでに「その場に行けない、行かない」前提で商品を見ています。そこで重要になるのは、味の感想以上に、購入後の使い方や保存方法、届くまでの日数、価格帯といった「買う前に知りたい実用情報」です。同じ「食べて紹介する」という投稿の形式でも、伝えるべき情報の中身がまったく異なるのです。
目的別に見る施策設計の違い
| 観点 | 来店促進が目的の場合 | EC・通販の売上が目的の場合 |
|---|---|---|
| 重視する投稿内容 | 店内の雰囲気・行列・体験の臨場感 | 購入導線・使い方・保存方法などの実用情報 |
| 向いているプラットフォーム傾向 | 位置情報や店舗タグと相性の良いSNS | 保存・シェアされやすく、購入リンクを設置しやすいSNS |
| 重視すべき指標 | 来店予約数、店舗タグ付き投稿の反応 | 購入リンクのクリック数、クーポン・コードの利用数 |
| 起用時の指定ポイント | 撮影可能な時間帯・混雑状況の共有 | 商品到着後の実食タイミング、購入リンクの掲載位置 |
POINT
グルメインフルエンサー施策で最初に決めるべきは「味の魅力を伝えること」ではなく、「投稿を見た人に、来店してほしいのか、買ってほしいのか」というゴールです。ゴールが決まって初めて、依頼すべき投稿内容や指定ハッシュタグ、訴求してほしいポイントが具体化します。
ギフティングとタイアップ、どちらを選ぶべきか
グルメ商材は単価が比較的手頃なものも多いため、まずは商品無償提供によるギフティングから始める企業も多くあります。ただしギフティングであっても、企業からの依頼に基づく投稿である以上、ハッシュタグPR等のPR表記は必須です。表現の細部やトーンはインフルエンサーの裁量に委ねつつ、PR表記・訴求してほしいポイント・指定ハッシュタグは企業側で指定できます。投稿内容・本数・時期まで確約という形で進めたい場合は、タイアップを選ぶ方が適しています。
罠1:来店促進とEC通販の指標を混同してしまう
来店促進を狙った投稿なのに、EC通販と同じ「購入リンクのクリック数」で成果を測ろうとすると、実際には効果が出ているのに「成果が出なかった」と誤って評価してしまうことがあります。
対策:施策を開始する前に、来店促進とEC通販のどちらを主目的にするかを決め、それぞれに合った指標を設定しておきましょう。
罠2:フォロワー数だけでインフルエンサーを選んでしまう
フォロワー数が多くても、普段の投稿が旅行や日常系中心で、グルメジャンルへの反応が薄いアカウントを起用すると、想定した来店・購入につながらないことがあります。
対策:フォロワー数だけでなく、過去のグルメ関連投稿への保存数・コメント傾向を確認したうえで候補を選定しましょう。
グルメインフルエンサー施策の成果は「おいしそうに見えたか」だけでなく、「見た人が次に何をすればいいかが伝わったか」で決まります。
ALAWAYが選ばれる理由
ALAWAYでは、来店促進を狙うのか、EC・通販の売上を狙うのかという目的のヒアリングから施策設計を始め、目的に合ったインフルエンサーの選定・企画立案・投稿ディレクション・効果測定までをワンストップで支援しています。子育て・ママ層を中心としたインフルエンサーネットワークを3,000名以上保有しており、日常の食卓や外食シーンに関する情報発信との相性も強みのひとつです。
また、店舗での撮影ディレクションやEC向けの商品紹介動画の制作、タイアップ実施後のSNSアカウント運用代行まで、施策の前後を含めて一気通貫でご相談いただけます。
よくある質問(FAQ)
来店促進とEC通販、両方の目的を1つの企画で同時に狙うことはできますか?
完全に同時に狙うと投稿内容が中途半端になりやすいため、まずはどちらを主目的にするかを決め、もう一方は副次的な効果として捉える設計をおすすめしています。
グルメインフルエンサーの起用は、どのくらいの予算感から相談できますか?
ギフティングかタイアップか、また依頼する本数や条件によって幅があるため一概には言えませんが、想定予算をお伝えいただければその範囲で現実的なプランをご提案します。
EC通販向けの投稿では、味の感想はあまり書かなくてもよいのでしょうか?
味の感想自体は引き続き重要ですが、それだけでは購入の後押しとしては不十分です。保存方法や使い方、購入までの導線といった実用情報を合わせて盛り込むことをおすすめしています。
飲食店の来店促進の場合、どのタイミングで投稿してもらうのがよいですか?
来店を検討する人がSNSを見るタイミングに合わせて、混雑しにくい時間帯の空き状況など、来店の後押しになる情報を含めて投稿してもらう調整がよく行われます。店舗側の撮影可能な時間帯とあわせて事前にすり合わせることをおすすめします。