「フォロワー数が多いインフルエンサーほど効果が出る」——インフルエンサータイアップを検討する際、多くの担当者がまず気にするのがこの点です。しかし実際に、同じブランドで規模の異なるインフルエンサーを起用して施策を実施してみると、フォロワー数だけでは測れない差がはっきりと見えてきました。
結論から言うと、フォロワー数が多い起用者は「量」で強く、フォロワー数が少ない起用者は「質」で強いという、それぞれ異なる役割を果たしていました。本記事では、実際のPRタイアップ施策の傾向をもとに、起用者選定で見るべきポイントを整理します。
グルメジャンルにおける来店促進・EC活用の具体的な使い分けはグルメインフルエンサーは来店促進とEC通販、どちらに効く?目的別に見る施策設計のポイントで解説しています。
比較した施策の傾向
あるブランドの新商品PRを目的に、規模の異なるインフルエンサーにリール投稿とストーリー投稿を依頼しました。
| 項目 | 大規模層の起用者 | 小規模層の起用者 |
|---|---|---|
| フォロワー規模 | 数十万人クラス | 数千人クラス |
| 投稿形式 | リール+ストーリー | リール+ストーリー |
実施結果:量で勝る大規模層、質で勝る小規模層
投稿後のインサイトデータの傾向を比較すると、両者の強みの違いがはっきりと表れました。
| 指標 | 大規模層の起用者 | 小規模層の起用者 |
|---|---|---|
| 総閲覧数の規模感 | 数万件規模 | 1万件前後 |
| フォロワー外リーチ比率 | 6割台 | 8割台 |
| リール平均再生時間 | 短め(数秒程度) | やや長め(10秒近く) |
| スキップ率 | 高め | 低め |
| 保存率(エンゲージメント率) | 1%未満 | 1%未満(やや高め) |
| 閲覧者の性別傾向 | 女性が過半数 | 女性が大多数 |
POINT
絶対的な露出量(総閲覧数)は大規模層の起用者が優勢でした。一方、平均再生時間・スキップ率・ターゲット層への到達精度では、小規模層の起用者が上回る傾向にありました。「どちらが優れているか」ではなく、「目的に応じてどちらを選ぶか」が起用の本質だと分かります。
スキップ率と平均再生時間が示す「訴求力」の差
大規模層の起用者は、スキップ率が高く平均再生時間も短めという傾向がありました。短尺で多くの人に見られる代わりに、最後まで視聴されにくいということです。これは大規模フォロワーを持つ起用者にありがちな「広く浅く」のリーチ特性です。対して小規模層の起用者は、スキップ率が低く平均再生時間もやや長めで、視聴者が最後まで内容を追っている割合が高い傾向にありました。投稿内容がターゲットの興味関心により深く刺さっていたことがうかがえます。
保存数は「購買検討」に直結するシグナル
いずれの施策でも、保存率はいいね率と同水準かそれ以上でした。保存は「後で見返したい」「買う時に思い出したい」という行動の表れであり、認知だけでなく購買検討フェーズへの橋渡しとして機能する指標です。フォロワー数の大小にかかわらず、保存数・保存率は起用効果を測るうえで特に重視すべき数値だといえます。
ターゲット精度:発信スタイルとの相性が成果を左右する
大規模層・小規模層それぞれの起用者で、閲覧者の年齢層や性別の傾向にも違いが見られました。これは、それぞれの起用者が普段発信しているジャンルと、フォロワー層の年代・関心が強く連動していることを示しています。商材の主要ターゲットと、起用者のフォロワー属性がどれだけ重なっているかが、フォロワー数以上に成果を左右する変数だと分かります。
フォロワー数は「リーチの天井」を決める指標であって、「刺さるかどうか」を決める指標ではありません。
ALAWAYが選ばれる理由
今回のように、規模の異なる起用者を組み合わせて実施することで、「広く知ってもらう」フェーズと「深く刺さる層に届ける」フェーズを分担させる設計が可能になります。ALAWAYでは、フォロワー数だけでなく過去の投稿インサイト・視聴維持率・フォロワー属性まで踏まえて起用者を選定し、企画設計から投稿後のレポーティングまでをワンストップで支援しています。タレントキャスティングやデジタル広告運用、クリエイティブ制作もあわせて提供しているため、タイアップ施策で得たデータやクリエイティブを、その後の運用施策にも一貫して活用できる点が強みです。
よくある質問(FAQ)
フォロワー数が少ない起用者でも効果は出ますか?
はい。発信ジャンルとターゲットの相性が良ければ、視聴完了率やターゲット精度で大規模フォロワーの起用者を上回るケースがあります。
規模の異なる起用者を同時に使うメリットは何ですか?
大規模フォロワーの起用者で認知の母数を広げつつ、中小規模の起用者でターゲット層への深い訴求を狙うといった役割分担が可能になり、単独起用よりも効率的にファネル全体をカバーできます。
起用前にどのデータを確認すべきですか?
フォロワー数に加えて、過去投稿の保存率・平均再生時間・スキップ率、フォロワーの年齢層や性別構成を確認することをおすすめします。
この記事のデータは実在する施策のものですか?
実際に実施したPRタイアップ施策の傾向をもとにしていますが、特定の案件やブランドを識別できないよう、数値・表現ともに一般化して記載しています。