インフルエンサータイアップの投稿を広告や自社サイトに二次利用する場合は、「利用範囲(媒体)」「利用期間」「加工・編集の可否」「費用」の4点を、投稿を依頼する前の段階で取り決めておくのが基本です。投稿が公開されてから「広告にも使いたい」と申し出ると、追加費用の発生や断りにつながりやすく、想定していた使い方ができないケースがあります。
「せっかく反応の良い投稿ができたのだから、広告にも展開したい」「LPに載せて信頼感を高めたい」と考えるマーケティング担当者は多い一方で、二次利用の条件は見積もり時点で話題に上がりにくく、後から慌てる場面も少なくありません。この記事では、二次利用の使い道と、事前に確認すべき項目、よくある罠を整理します。
インフルエンサータイアップそのものの仕組みや費用相場の全体像はインフルエンサータイアップとは?費用相場・進め方・成功事例を徹底解説で解説しています。
タイアップ投稿の「二次利用」とは?使い道を整理する
二次利用とは、インフルエンサーが自身のアカウントに投稿したコンテンツ(画像・動画・コメントなど)を、投稿した本人のアカウント以外の場所で企業が活用することを指します。代表的な使い方と、事前に確認したいポイントは次のとおりです。
| 使い方 | 具体例 | 事前に確認したい点 |
|---|---|---|
| 自社サイト・LPへの掲載 | 商品ページに投稿画像やコメントを掲載する | 掲載期間、画像や文章の加工可否 |
| 自社SNSでの再投稿・引用 | 自社アカウントで投稿を紹介する | 再投稿の可否、クレジット表記の方法 |
| 広告配信への転用 | パートナーシップ広告やSpark Adsなど、投稿を広告として配信する | 配信媒体、配信期間、配信規模の目安 |
| 店頭・資料での利用 | 店頭POP、展示会、営業資料に掲載する | 利用期間、印刷物かデジタルかの区別 |
二次利用は「投稿を依頼すること」とは別の取り決めになる
タイアップの依頼は、あくまで「インフルエンサー自身のアカウントに投稿してもらうこと」への対価であるのが一般的です。投稿された画像や動画は、原則としてインフルエンサー(クリエイター)が制作したコンテンツであり、企業が投稿費用を支払ったからといって、自由に使えるとは限りません。出演者の肖像が含まれる場合も同様に、利用範囲について本人の了承が必要になります。
「投稿してもらうこと」と「その投稿を使うこと」は別の話。二次利用は、依頼の時点で言葉にしておくほどスムーズに進みます。
権利関係の詳細な判断は個別の内容によって異なるため、迷う場合は専門家への確認をおすすめします。ここでは、実務で最低限そろえておきたい確認項目を紹介します。
二次利用で事前に取り決めておく4つの項目
1. 利用範囲(どの媒体で使うか)
自社サイト、自社SNS、広告配信、店頭など、どの場所で使うのかを具体的に挙げておきます。「広告」と一括りにせず、どのプラットフォームでどのような形式で配信するのかまで伝えておくと、インフルエンサー側も判断しやすくなります。
2. 利用期間
期間は案件ごとに異なり、広告配信の予定期間に合わせて設定するのが一般的です。期間を定めずに「今後も使い続けたい」という形は、了承を得にくい傾向があります。更新の可否(期間終了後に延長できるか)もあわせて確認しておくと安心です。
3. 加工・編集の可否
広告に転用する際は、トリミングやテロップの追加、動画の尺の調整などが必要になることがあります。インフルエンサーにとって、自身の作品の見せ方は信頼にも関わるため、どこまで加工してよいのかを事前に合意しておきます。
4. 費用の考え方
二次利用にかかる費用は、投稿費用とは別に設定されるケースが多く、利用する媒体が広いほど、また期間が長いほど高くなる傾向があります。金額はインフルエンサーや案件内容によって大きく異なるため、見積もり段階で「広告転用の可能性がある」ことを伝え、投稿費用と二次利用費用を分けて確認するのがおすすめです。
POINT
「使うかどうか未定」でも、可能性があるなら見積もり依頼の時点で共有しておきましょう。後から追加で交渉するよりも、条件がそろった状態で依頼するほうが、費用面でも進行面でも負担が小さくなります。
二次利用でよくある3つの罠
罠1:投稿後に広告転用を決めて、追加交渉になる
投稿の反応が良かったため、後から広告に使いたくなるのはよくあるパターンです。ただし、その時点で条件を提示すると、想定外の費用やスケジュール調整が必要になることがあります。
対策:依頼前に「転用する可能性のある範囲」まで含めて条件を確認し、使わなかった場合の扱いも整理しておきます。
罠2:利用期間が過ぎても掲載が残り続ける
LPや自社SNSに掲載した二次利用コンテンツは、期間が終了しても更新されないまま残ってしまいがちです。
対策:利用開始日と終了日を一覧にして管理し、終了時期の前に延長するか掲載を停止するかを判断できる体制にしておきます。
罠3:加工した結果、PR表記が見えなくなる
広告用にトリミングやテロップ追加を行う中で、元の投稿に入っていたPR表記が切れてしまうことがあります。
対策:加工の指示を出す段階で、PR表記が見える状態を維持することをルールとして共有します。
PR表記など法令面での一般的な留意点
ステルスマーケティング規制の観点からは、広告として二次利用する場合も、企業からの依頼に基づくコンテンツであることが消費者に分かる状態を保つことが大切だと考えられています。具体的な表記の要否や方法は媒体・形式によって異なりますので、実際の運用にあたっては最新のガイドラインや専門家の見解をご確認ください。
二次利用を前提にしたタイアップの進め方
| ステップ | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1. 目的の整理 | 投稿だけで完結するか、広告や自社サイトにも展開するかを決める | 「使うかも」レベルでも共有する |
| 2. 候補の選定 | 二次利用に対応できるインフルエンサーかを確認する | 対応可否と費用感は人によって異なる |
| 3. 条件の取り決め | 範囲・期間・加工可否・費用を文書に残す | 口頭のみで済ませない |
| 4. 投稿・確認 | PR表記や訴求ポイントを含めて内容を確認する | 加工時もPR表記を維持する |
| 5. 期間管理 | 利用期間の終了前に更新か停止かを判断する | 一覧で管理する |
二次利用まで見据えたタイアップならALAWAYへ
ALAWAYは、インフルエンサーの選定から企画、効果測定までをワンストップで支援しています。二次利用を前提とするタイアップでは、候補となるインフルエンサーごとに、利用範囲や期間、費用面の条件が異なるため、選定の段階でこれらを確認したうえで提案することを大切にしています。
ネットワークには、子育て・ママ層を中心とした3,000名以上(案件によってはそれ以上)のインフルエンサーに加え、AI関連の情報発信、ガジェット紹介、エンジニアとしての情報発信、パソコン活用術など、ビジネス・実用ジャンルに強いインフルエンサーも豊富です。生活者向けの商材から、業務効率化ツールなどのビジネス向け商材まで、投稿の使い道に合わせた人選をご相談いただけます。
タイアップの費用は、フォロワー数・案件内容に応じた投稿費用が基本となり、二次利用が加わる場合は条件に応じて個別にお見積もりします。SNSアカウント運用や映像制作とあわせて、素材を活用しやすい形で企画したい場合もご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 二次利用には、必ず追加費用がかかりますか?
投稿費用とは別に設定されるケースが多いものの、利用範囲・期間・インフルエンサーによって異なります。見積もりの段階で二次利用の可能性を伝え、費用を分けて確認しておくと安心です。
Q. 自社SNSでインフルエンサーの投稿を紹介するだけでも、事前の了承は必要ですか?
事前に了承を得ておくのが望ましいです。再投稿や引用の可否、クレジット表記の方法を、あらかじめ確認しておくとトラブルを防ぎやすくなります。
Q. ギフティング(商品無償提供)の投稿も、広告に二次利用できますか?
ギフティングは、商品の提供に対して投稿してもらう施策のため、二次利用は前提に含まれていないことが多く、利用したい場合は事前の相談と条件確認が必要です。広告転用を想定する場合は、タイアップなど別の進め方も含めて検討することをおすすめします。
Q. 二次利用の期間は、どのくらいで設定すればよいですか?
案件ごとに異なりますが、広告の配信予定期間に合わせて設定するのが一般的です。延長する可能性がある場合は、更新時の条件についても最初に確認しておきましょう。